まんてん鮨 日比谷
野郎3人で行ったのだが、周りはカップルだらけで場違い感満載である。
雰囲気は体育会系で非常に元気がよく、カウンター初心者も緊張せずに楽しめるように心がけている。
ここはおまかせ6600円一本のみである。少量多品目といったコンセプトでリーズナブルにたくさん鮨を味わいたい人にはちょうどいいだろう。
逆に本格的な江戸前寿司を食べたい人には向いていない。いかにも資本系といった感じで、手間のかかる仕事は出来るだけ行わないといった姿勢が感じられたのは個人的な嗜好とは合わなかった。
まあ品数と回転率を上げるハイペースの提供等を考えると、仕込みにそこまで時間はかけていられないのだろう。
コースは握りとつまりがランダムに出てくるが、後半は握り中心の構成。
シャリは酸、塩も主張してくるタイプだがネタと合わせることで馴染むもの。米は硬めで粒感も楽しめる。
鰻
7月のトップバッター。映えるやつ。
海苔はない方が鰻をダイレクトに味わえる。
鱸 昆布締め
鱸のコリっとした食感はなくむっちりと。
シャリと合わせて食べてみたい。
鰹
皮目を炙り玉葱醤油にさっと漬け。
炙りと玉葱の相性が良い。やや温度が低いが好みの味わい。
鮑柔らか煮
ポーションが大きいのが嬉しい。
生のりお茶漬け
日本人でよかったやつ。お茶漬けで食べるとシャリの酸をより感じる。
鰯
薬味は生姜で。この時期の鰯は脂も香りもあって美味い。
金目鯛 銚子
皮目炙り。味がボヤけてる印象。もう少し寝かせたりした方が良い。
白エビ 富山
凡な表現だが非常にねっとり甘い。これは脱水しているようだ。
牡丹海老 北海道
醤油漬け。白エビよりもぶりんぶりんな食感。
口いっぱいに甘みが広がる。
いくらと海苔の佃煮丼
塩味が強すぎる。
モリモリなのは嬉しいがこれも海苔不要。
せっかくのウニの風味が海苔に負ける。
この提供なら馬糞ウニがベターだと思う。
漬けマグロ
柵漬け。水分量少ないマグロには合う方法らしい。確かに水分量はちょうどいい。
香りはあるがゴマの風味強いのでシンプルにゆずでよい。
マグロ トロ
中トロか。脂はほどほどでキメ細かく香りも味わえる。国産ではないかもしれないが美味い。
炙りトロ
イマイチ。せっかくのマグロのしっとりした身質がパサパサに。口溶けも悪い。
かんぱち
振りゆず。食感がまだ残ってるので寝かせているわけではなさそう。
他にもいくつかあったが撮り忘れ。
個人的には〆ものが数品は欲しい。コースに緩急が出ないし食べ疲れする恐れも。
現代人の好みに合わせたものを提供しているといえば、そうであろう。
コースは月替わりなので、SNSをチェックしておくといいだろう。気になる方は握り手の方は気さくに話してくれるので、気構えずに訪問してみてはいかがでしょうか。
日比谷の他に、丸の内や日本橋に店舗を構えている。予約はネットからも可能。